Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

地図を持たない旅

このところ余り本を読まなかったけれど
読みかけになっていたこの本を
昨日の電車の中で読了しました。

世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

この福岡伸一氏の
「エッジエフェクト(界面作用)」という対談集もあるけれど
福岡氏の綴る世界そのものが
科学と情緒の界面にあるような感じで
その理と情のバランス感覚に学ぶところの多い一冊です。

印象に残ったのが
「ES細胞とガン細胞」の章の中の
マップラバー(map lover)とマップヘイター(map hater)の件。

 

 実は、マップヘイターが採用しているこの分散的な行動原理は、全体像をあらかじめ知った上でないと自分を定位できず行動もできないマップラバーのそれに比べて、生物学的に見てとても重要な原理なのである。そして、私たちの身体が六十兆個の細胞からなっていることを考えるとき、それぞれの細胞が行っているふるまい方はまさにこういうことなのである。鳥瞰的な全体像を知るマップラバーはどこにもいない。細胞はそれぞれ究極的なマップヘイターなのだ。

福岡伸一 著/世界は分けてもわからない (講談社現代新書)

そして、本の最後はこう結ばれています。

世界は分けないことにはわからない。しかし、世界は分けてもわからないのである。


私たちは多分、おとなになるほど、
マップラバー的に全体像を知ったうえで
自分の位置を定め、進むのに何が必要かを
分けて知ろうとしたり、ものごとを捉えようとする。
文字通り「分かろう」とする。
それはもちろん必要な事ではあるけれど
マップヘイター的にしか構築されて行かない世界や
局面もあるように思うのです。

地図を持った旅も良い
でも、地図を持たない旅も良い。
私は今、後者の旅を楽しんでいるように感じます。

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あちこちに夏祭りの風情

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