Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

寄せては返す記憶

 江ノ電が路面を走る
腰越を過ぎて暫くすると
もうすぐ海が広がる
今日の海はどんな色だろうかと
いつもワクワクする気持ち。

駅に降り立った時の潮の香り。

波打ち際に立っていると
自分は動いていないのに
動いている気がする足裏の感覚の不思議に
気付いたのは多分、かなり幼いころだけど
その時の自分と
今の自分の境界線が無くなったかのように
寄せては返す波と共に
記憶もまた寄せては返すかのように
蘇るのを感じました。

 

触覚や嗅覚と共に刻まれたものは
どれだけ時を経ても
そんな風に、その感触に触れることで
記憶を豊かに蘇らせますね。

きっとまた、昨日の身体の居心地にも
それらがゆるりとリボンを結んだかもしれませんし
もしかしたら、そんな風に刻みたいという気持ちも
どこかにあったのかもしれません。

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先日、友人が

Question everything.
Learn something.
Answer nothing.

というエウリピデスの言葉を
メールで送ってくれました。

翻訳をお仕事にしている彼女
一般的な訳の他に
ナチュラリゼーションに感じていることを
そこに重ねた素敵な意訳も添えて。

ナチュラリゼーションの旅の
車窓から眺める風景に
すうっと馴染んでいくような
彼女の言葉に触れたその時、ふと
長田弘さんのこんな言葉が浮かびました。

言葉に力があるとすれば、それは、言葉のむこうがわにあるものを想像させる力、欠けたるものへの想像力にささえられてなんだということ。
長田弘『一人称で語る権利』

 


 

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