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Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

受けたもう

木立の中を歩いていると
幼いころに、母方の祖父から教えてもらった
「受けたもう」という山伏ことばをよく思い出します。

「はい」ではなく「受け給う」
つまり、受け入れるから始まる。
山伏は修行の際に何を言われても
「はい」や「わかりました」ではなく
そう答えるのが基本なのだと。

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母は山形県の鶴岡市出身で
祖父が山伏修行をしたのかどうかはわかりませんが
出羽三山の修験道が盛んな土地で
先祖は明治の頃まではお寺さんだった家系とは聴いていますし
山伏装束の先代の写真がいくつか飾られていたのを
うっすらと覚えており
祖父もまた、先代からその言葉を教えてもらったのかもしれません。

 

当時幼かった私には
「へえ~、大変なんだな~」というくらいの
理解しかできませんでしたが
大人になってから
寡黙な、ちょっとぶっきらぼうにさえ感じる祖父の中にも
厳しい自然、時代の中を生き延びてきた
東北人のしなやかさのようなものが流れていたのだろうなと
よく、羽黒山や月山に連れて行ってくれた祖父の思い出と共に
その言葉が思い出されるのです。

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先日、母方の親戚の法要の関係で
過去帳を見せてもらった際に
江戸前期の頃までのルーツを眺めてみると
確かに僧位を表す文字が多く並んでおり
祖父を介して、唯一受け継いだ
その山伏言葉を、もう少し調べてみたら
すてきな記事に出合いました。

 


生きていると日々、いや、違うだろうっていうのがあるじゃないか。
そこで対立が起きるんだよ。でも対立の先にはあまりいいことないもんね。
だから、人間が生きていくうえでの、人間社会の中での基本的なことじゃないのかな。
「受けたもう」って。 なんでもありの、まずスタートが「受けたもう」だよね。
そこから入っていくんだから。いい言葉ですよ。羽黒山伏の。

 

自分の気になることを行動して、そこで自分の答えじゃないですか。
でも、そこの所が訓練されてないんだ今。頭で答えを出すのに知識は持ってるよ。
知識は持ってるから、答えは出るんだけども、ところがその答えが世の中で通じる?
通じないから、今こんな世の中になってるんじゃない。世の中には頭の良い人がいっぱいいると思うよ。
でも、こんなに頭の良い人がいっぱいいて、なんで世の中良くならないの? 
今一番大事なのはそういうことじゃないかな。

 

それは即、身体で考えるというものじゃないですか。
身体で考える魂というものと、頭に入ってる知識が、ひとつに上手く交わっていって答えが出た時に最高の答えになるのであって。
知識は十人みんなおんなじ。
ところが気になることっていうのはみんな違うから、そうすると十色の答えがあるわけだよ。
その十の答えの中で、それじゃどれがいいのかってことで、自分自身は自分の気になることをやればそれが自分の答えなんだ。
他の人の答えを気にする必要はないんだよ。 

早くに亡くなってしまった祖父ですが
とても大切な言葉を
教えてくれていたのだなと
この記事を読んで改めて思いつつ
それを今また鮮やかに思い出すのは
何か長い時を経て
祖父がまた語りかけてくれているからのように感じました。

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