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Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

みどりのゆび

緑美しい日々の中
ニュースで流れてくる国際情勢に触れ、
感じることも多々ありつつ
ふと読み返したくなった「みどりのゆび」

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この童話は
植物を育てることが好きな方には
ご存知の方も多いかと思いますが
大人が読んでも、大変示唆に溢れる言葉が
散りばめられた作品です。

 おとなというものは、説明できないものをむりやりに説明しようとする、へんなくせがあります。
 だからおよそ、びっくりさせられると、いらいらするのです。なにかあたらしいできごとがおこると、それがじぶんの知っていることに似ている、とむちゅうになって証明したがるのです。
モーリス ・ドリュオン (著) みどりのゆび (岩波少年文庫)

 

無垢な心をもった少年チトもさることながら
私はこの物語に出てくる
庭師のムスターシュおじいさんが大好き(笑)

そして、単に「おとなの愚かさ」の批判ではなく
そこにも愛あるまなざしが向けられている
作者の想いが伝わってきます。

 

フランスの童話には、ひとつの特徴があります。おはなしの、筋よりもきめのこまかさ、詩的なふんいきやことばのおもしろさを、たいせつにすることです。そして、それらをうまく使って、まるで宝石のような、うつくしい文章をつくりだすのです。みなさんたぶんごぞんじのサン=テグジュペリの『星の王子さま』も、このドリュオンおじさんのおはなしもそうです。

人間はなにからなにまで詩につつまれて生活することはできませんし、またそんな純粋な世界ばかりで生きていたら、とてもは生きていけないでしょう。チトのように、しまいには天使になって、雲の上にのぼってしまうことになるかもしれません。しかし、ほんとうに勇気をもって生きてゆくためには、詩がひつようなこともまたたしかです。
(安東次男氏のあとがきから)

 

 そして、岩波の文庫版は、残念ながら白黒ですが
Jacqueline Duhemeの挿絵がまた
素晴らしく美しいのです。

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