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Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

最高のプレゼント―足の裏から「学ぶ」ということを学ぶ

今、読んでいる平澤彌一郎先生の「足の裏は語る」
その中で特に印象に残った
「最高のプレゼント」という文章があります。

足の裏は語る (ちくま文庫)  

昭和21年、平澤先生が信州の小学校で代用教員をしていた時代
講堂の冷たい床の上に立たされたまま
40分以上も続く朝礼での校長先生の長話に
耐えかねた子どもたちの間で
足のつま先をトントンと床に打ち付ける仕草が
広がっていったことを
「今朝朝礼の時、先生は大変面白いことを見た。なぜそんなことをしたのだろうか。」
と問いかけることから
その後のホームルームで子どもたちと考えていきます。

子どもたちからはいろいろ意見も出て、
そこから明日までに自分の家族中の足形を採ってくる
というひとりの子どもからの発案が満場一致で賛成となり
個々の家庭や近所の人の協力を得て
実行するところまで発展していきます。

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今にして思うに、このことは、いかにも小さい事柄のように見えるが、実は、わたしの生涯の中で極めて大切な一つの「事件」であった。と言うのは、自分の都合のよいように、他人の顔色を窺いながら、要領よく仕事をやろうとした時に、その不遜とも言うべき研究態度を、いつも軌道修正してくれるのが、この「事件」だからである。そして、この一人の子供の「小さく、純で、しかも、自由な心」が、その後のわたしの人生のモットーとなったのである。
足の裏は語る (ちくま文庫) 平沢 彌一郎

 

と、綴ってもいらっしゃるように
これは(この本を書いている時点で)半世紀以上にもなる
平澤先生の足裏の研究の原点でもあり
研究者としての態度の原点でもあったのですね。

子どもたち自身による研究は、この日で終わらず
雨が降っても、雪が降っても毎日素足で走り続け
その前後に足形を採って、それを解析するという形で
平澤先生が東京体専に復学するために学校を離れる
翌年夏までのおよそ1年と4か月続けられたそうです。

そのことは、先生のライフワークにも繋がると同時に
子どもたちにとっても
学ぶとはどういうことかを体験学習する
素晴らしい経験だったのではないかと思います。

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そして、私自身がこのところこの平澤先生や、
さくら・さくらんぼ保育の斎藤公子先生の著書に惹かれるのもまた
「いかにして」を知るためにではなく
自分の中に生じた「なぜ」に
どう、向き合い、どう感じ、考えを進めていったのかを
その著書に触れることで
学びたいと思っているからなのです。

 

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これは、次女の幼稚園卒園時の足形ですが
そこから当時の彼女がどのように立っていたか
おおよそのところが見えても来ますし
当時の親としての自分の無知を
申し訳なく思う気持ちも、そこには重なります。

 


 

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