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Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

示指、向かい合う指―「人体 5億年の記憶」からの徒然

人体 5億年の記憶: 解剖学者・三木成夫の世界 の最後の章
「三木成夫の人間観」の中に
三木氏が描いたヒトの個体発生と人類の宗族発生の図が載っています。

横軸に人類の進化と縦軸に子どもの成長
数百年の単位と、十数年の単位の対比図ですが
ちょうど1歳のところが
猿人から原人へと進化する100万年あたりなんですね。

 

ヒトは生まれたときから「ヒト」になるわけではない。言葉もしゃべれないし、何よりヒトのからだの特性でもある二足直立もできない。寝たきりの状態から、寝返りができるようになり、やがて四つん這いでハイハイする。ほぼ四足動物のからだである。

 

その図を眺めながら
ナチュラリゼーションを通じてやっと
ヒトたるじぶんで出直そうとしているのだなと感じたりもしました。

 

そして、その1歳のところには

指差し・呼称音・指示思考のはじまり

と書かれていて、赤ちゃんが直立して指差ししているシルエットが描かれています。

その指差すという行為に
三木氏は「把握」という行為とは本質的に違ったものを感じていて
それをミケランジェロのシスティナ礼拝堂の壁画
「アダムの創造」の中にもみている。

Creación de Adán.jpg
By ミケランジェロ・ブオナローティ, パブリック・ドメイン, Link

 

それについて、「個体発生は系統発生を繰り返す」の視点から
こんな風に著者は綴ります。

だとしたら、この「指差し」はかつてのわれわれの祖先も、どこかで行っていたのだろうか。しかもそれは「把握」というギラギラの自我もなく、ただ無心でその指の先にあるものと向かい合う世界だ。

 

 そして赤ちゃんにしても、ミケランジェロの描いた手にしても
その指は人差し指、つまり示指であることが
強く印象に残りました。

 

三木氏についてはこちらの記事もよくまとめられています。

[特集] 自然・生命・人体の記憶 ― 三木成夫の生命形態学 -- 後藤 仁敏 -- 季刊 環境情報誌 ネイチャーインタフェイス

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