Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

沈黙や間から生まれる手触り

今週は夕方からのセッションが多いので

少しのんびりできる日中に

散歩を楽しんだり

観たかった映画を観たりして

リフレッシュしました。

観たかったのは

ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』

上演開始前から気になってはいたのですが

言葉をじっくり味わいたかったので

DVD化されるのと

それを観るに相応しい間が

自分の中に広がるのを待って

やっと、今になって観ることができました。

原題は『The Tightrope』

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「音楽が常に教えてくれるのは

 沈黙にバランスがあることだ

 沈黙が抱える空っぽな間が

 また次の音を紡いでいく。」

心に残った言葉のひとつですが

これまで観たダンスの舞台の中でも

音楽の演奏でも

その沈黙、あるいは間の中にあった様々な質感

何か「圧」のようであったり

「気配の強度」とでもいうのか

耳や目ではないところで

感じるものの感触が

妙に鮮やかに蘇ってきました。

それは演じている者の中にあると同時に

観ている者との「間」にあって

それがどんなに長くとも

一呼吸のように短くとも

その時空間を共有している感じとして体感でき

そして、こんな風に

その間の感触まで思い出すことができる芸術が

私にとっての「心に響いたもの」のように感じています。

原題がそうであるように

Tightropeという主題を辿って

「Balance」「Joy」の本質に触れていくような

久しぶりに、繰り返し観たいと感じた

上質のドキュメンタリーでした。

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そして、その余韻が

ジャック・ルコックの『詩を生む身体』の中に引用された

ユジェーヌ・ギュヴィックの

「言葉の出生」という詩を呼び覚まします。

外からは、

身じろぎもせず。

じっと座って、

ぼうっと眺めている、

だがお前のうちに

うごめくもの

球体のうちに

つかみ、入りこみ、

形にする

ゆらめくものを

それが言葉に、

フレーズになる。

リズムがついて

お前は宝を手に入れる。

(ユジェーヌ・ギュヴィック 『詩法』より「言葉の出生」)

大切なものはいつも

何もないようでいて

豊かに満ちてもいる

沈黙や間から生まれる手触りによって

導かれてくる

そのように感じています。

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今年も出あえた美しい眺め

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光躍る水面

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波紋、目に見える動きの広がり

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彩りに感じる移ろい

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小さな旅の相棒

今日も夕方からセッションです。