Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

未来

金曜日は何故か認知症認知症緩和ケアについての話題に

触れることが多い日でした。

タクティールケアを学ぶ際、最初に手・足・背中のケアを学びますが

JSCIのご家族向けの講座では

やはり手のケアを中心に学ぶようです。

手というのは

ペンフィールド・マップでも知られているとおり

体性感覚野・運動野の

かなり多くの部分を占めています。

タクティールケアにおいて、

手の甲や掌はむろんおこと

指先から指の間までかなり念入りに

手の輪郭全てをなぞるように丁寧に触れていくのは

その感覚を通して

脳に刺激を与えていく意味もあるのだと思いますが

口腔の感覚もまた、

感覚野のかなり多くの部分を占めているのだということを

佐藤先生のお言葉に触れて

改めて気付かされました。

そうして考えると

手を使うこと、咀嚼すること、食感…

「食事」というのは、単に栄養を摂ったり

味覚を楽しんだりするだけでなく

脳を活性化させる上でもとても大切なことなのだと

つくづく感じます。

認知症緩和ケアとしてのタクティールケアですが

そんな風に、家族や身近な人から

あるいは地域や社会の誰かから

「優しく触れられること」の体験が

認知症の方のみならず

赤ちゃんからご高齢の方までの

全ての人にとって

もっともっと豊かな世の中になったら

そして、口腔機能を活性化させるリンパケアや

MRT(筋ゆる)がもっともっと多くの人に知って戴けて

そして日常的に実践して戴けるようになったら

未来はずいぶん変わるのではないか

そんな風にも思います。

身近にいた伯母が

アルツハイマー型の認知症を発症して

17年という長い歳月の後に他界したのは

ちょうどこのブログを始めた頃で

タクティールケアの認定試験から

1週間も経たないころでしたので

伯母の意識のあるうちには

何もできませんでしたが

今は「触れる」と言うことを通じて

ささやかでも、誰かの役に立てることもあり

そして、施術することだけでなく

ケアを広めて行くということにも

携わるようになろうとしていることもまた

過去と今と未来に続く

一縷の流れでも、導きでもあるのかもしれないと

Phyllis K.Davisの

「わたしにふれてください」という詩の一節を

改めて読みながら思った晩でした。

もしわたしがあなたの年老いた父親なら

どうぞ、わたしにふれてください

あなたが小さかったときに

わたしがあなたにふれたと同じように

わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって

わたしを力づけてください

わたしの疲れた体によりそい、あたためてください

わたしは随分しわくちゃになってしまったけれど

あなたのやさしさに力づけられる

Phyllis K.Davis、訳 三砂 ちづる

西の空には上弦の月が浮かんでいました。

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