Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

症状の場所

夏樹静子さんの『腰痛放浪記 椅子がこわい

早速、読んでみました。

まさにお遍路のごとく、ありとあらゆる方法を辿っていく…

名の通った作家さんだけに

そこに出てくる医師や治療家のお名前も耳にしたことのある方が多く

夏樹さんに向けたそれぞれの視点の「言葉」にも

心に残るものが多々ありました。

夏樹さんの場合は「器質的な疾患」が無く

心因性疼痛障害」という見立てが

遍路の末にたどり着いた平田先生の診断で

その後に続くファックスでのやりとりや

入院治療の記録からは

心因性」を受け入れ難い夏樹さんの葛藤が

「痛い」ほど伝わってきました。

「椅子がこわい」というタイトルにもあるように

椅子=作家夏樹静子という存在を象徴するもの

心に向き合うというのは

肉体的な痛みより、怖いことでもあるのだろうと思います。

だからそこに背を向けて「症状の場所」を「自分の居場所」にしてしまう。

心因以外の何かにすがろうとする。

思わず付箋をつけてしまったページがいくつもありましたが

夏樹さんが「あとがき」の中で触れた

造園設計家の話についての言葉を

最後に引用させて戴きます。

川の水には表流水と底流水があり、表流水が速くて元気がいいほど、底流水は停滞し、微生物が湧いて底質が悪くなりやすい。一方、自ら撹拌する川というのもあって、それは底質が劣化することはないという。

 人間も表流水ばかりに気をとられないで、時には自分の川底をひっくりかえして撹拌しなければいけないのかもしれない。

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セッション・ルームの薔薇は

今日も綺麗に咲いています(^^)