Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

Late Autumn

このところ、このブログの中でもご紹介している

Jim Chappellのアルバム「Dusk」と「Nightsongs and Lullabies」の2枚を

セッションのBGMに追加しています。

Beauty of Ballet: 50 Songs for Every Occaisionというアルバムにも

彼の曲が収録されているようで

何かバレエ作品でも使われていたのだろうと思います。

今日、シェアするのは「Gone」

深まる秋の中で、過ぎた時間の中の大事なものを

静かに呼び覚まし、優しく澄んだ響きで包んでくれるかもしれません。

そしてきっと

そんな風に心に蘇ってくるものは

感情という澱が濾過された

透明な響きとなって

新しい秋の足取りの中にも

静かに鼓動し続けているのだと思います。

人生の特別な一瞬というのは、本当は、ごくありふれた、なにげない、あるときの、ある一瞬の光景にすぎないだろう。そのときはすこしも気づかない。けれども、あるとき、ふっと、あのときかそうだったのだということに気づいて、思わずふりむく。

 ほとんど、なにげなく、さりげなく、あたりまえのように、そうと意識されないままに過ぎていったのに、ある一瞬の光景が、そこだけ切りぬかれたかのように、ずっと後になってから、人生の特別な一瞬として、ありありとした記憶となってもどってくる。

 特別なものは何もない、だからこそ、特別なのだという逆説に、わたしたちの日々のかたちはささえられていると思う。人生は完成でなく、断片からなる。『人生の特別な一瞬』に書きとどめたかったのは、断片のむこうにある明るさというか、ひろがりだった。 

長田弘 『人生の特別な一瞬』 あとがきより