Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

秋の手触り

家の中に射し込んで来る朝日や夕陽の光の帯の傾きに、公園を彩る千日紅や樹木や苔の手触りに秋の深まりを感じるこの頃です。

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昨日は日本女子体育大学新体操部の発表会にご招待を戴いて、代々木の体育館まで出かけてきました。同い年の娘を持つこともあってか、今年卒業を迎える2人のお嬢さんの学生生活、新体操生活の締めくくりとも言える舞台を拝見して感無量のひと時でした。

15年ほど前に、同じ舞台に立たれた彼女たちの指導者の先生が、それから程なくして一緒にバレエを踊る仲間となられて今に続くご縁となっている訳で、帰りに夕食をご一緒させて戴きながら巡る月日の早さ、その間に起きた様々な出来事をも、思いがけず思い返す機会となりました。

どの瞬間もかけがえの無いひと時、そう頭で理解しながらも私たちはどれだけその瞬間を味わい尽くしているのでしょうか。生産的であること、何かを達成するために懸命であること-それは、とても大事なことではありますが、その一方で今という時間の奥行きを若い頃より感じられるということが、歳を重ねるということが齎してくれる恩寵なのかもしれません。

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以前私がケアを学び始めたという話をした時に、友人の一人が「今年幾つだっけ?」と年齢を尋ねました(笑)

そう、この年代になって何故という風に捉えるのが普通の感覚なのでしょう。

思えば、「踊り」も同じことで、古典作品がどんなに美しく完成されていても、たとえかろうじて動けたとしても、そこに今の自分を投げ込むのは客観的にどうであるか以前に自分自身が居心地の悪さを拭えませんし(笑)、やはり「今」が活きる形で踊りとひとつになれなければ、そこに十分な快も美も幸いも齎されないと少なくとも私自身については思っています。

若い頃からセラピストとしての学びと経験を重ねてきた訳でもない私が、これからできることにはもちろん限りもあるかと思います。それでも、重ねた年齢の分「今」に寛ぎ、「若さを失くす」ではなく「年齢を得る」ことで齎されるものを活かせるようなあり方を、タッチセラピーの中に反映して行ければ良いなと思います。

人生の四季の中で、今はまさに秋なのかもしれません。

秋に咲き始める花には、きっとその季節に相応しい咲き方があるのではないかな…秋の手触りの中で思う週末です。