Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

足並み

先日、表情筋のリンパマッサージとヘッドマッサージを受けてきました。

顔と頭だけでなく首からデコルテにかけてのアプローチもあり、結構、強い圧だったのですが施術の確かなセラピストさんだったので、揉み返しなどもなくスッキリしました。

表情筋にも案外コリが溜まっているものだなと実感しつつ、「生き方が顔を作る」とはよくいったものだなと思いました。顔には、頭や顔の筋肉だけでなく首や背中、ひいては全身のバランスも影響している訳ですが、首や口元のエリアに影響を及ぼす軟部組織の緊張は、無意識のうちにも押さえ込まれ表に放たれなかった心そのものなのかもしれないなと喉にあるコリをトリートメントして戴きながら感じました。

「緩んで、首が無くなったみたいです!(笑)今まで、首から下は結構色々なメンテナンスを体験してきたのですが、表情筋にこれだけ時間をかけてケアして戴いたのは初めてですし、張り付いていた仮面がとれたみたいですね。」とお話したら、セラピストさんは「そんな風に表現していただいたのは初めてです!でも、確かにどれだけボディが緩んでも、顔や頭に緊張が残っていたら影響を受けますからね。」と仰っていました。

そして、それは身体の部位だけでなく、心についても同じことが言えるのではないでしょうか。

頻繁に身体だけを調整していても、やはり心や生き方が変わらなければ同じ緊張をまた蓄積させてしまうように感じます。その緊張は再び同じ拘縮を生じさせもするでしょうし、その拘縮は同じパターンの動きを生じさせもする…私の体験の限りではそう思えるのです。

先日の体験は意図した訳ではなかったのですが、結果として今の心の状態に身体が足並みを揃える機会となったように感じています。ただ、スッキリしたというだけではなく、何か言葉では表現し難いフィット感のような余韻が印象的でした。もし、これが以前の私であったら、スッキリとした感じや楽になった感覚は味わえても、このフィット感は得られなかったかもしれないですし、おそらく、そうしてトリートメントして戴いた効果の続き方も以前と今とでは違うのではないかと思います。

意識の層に隠れた心に触れ、ありのままの自分を受け入れるということは口で言うほど簡単ではないですけれど、やはりその全てが足並みを揃えて進んでいけなければアンバランスも生じてしまうし、身体の変化も活かされないものなのでしょう。

コンフォート・タッチのテキストの中にこんな言葉がありますが、それはタクティールケアも含めたタッチセラピー全般に通じるところなのではないでしょうか。

癒しは自分の存在が完全であることを経験する機会を生み、それを認識する過程です。コンフォート・タッチの意図は病気の治療ではありません。施術者は一人の人間としての完全性を尊重する過程に関わっているのです。病気にかかっていない人だけが「健康な人」ではありません。身体的、精神的、感情的な状況がどうであろうと、自分自身が一人の完全な人間であるこということを認識していることこそが健康なのです。

(『コンフォート・タッチ―高齢者と患者へのケア&マッサージ
Mary Kathleen Rose著 医道の日本社より)

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