Blissful Touch ―ダンスをもっと美しく、もっとナチュラルに。

ダンサーのためのコンディショニング・サロン「ブリスフル・タッチ」公式ブログ。ヒトが0歳児の時に行う原始的運動メニューを分析し発展させた運動プログラム「ナチュラリゼーション」を中心に、ダンサーの皆様と地域の皆様の美しく健やかな身体づくりをサポートしています。

光と風とケアと

パソコンに向かう時間が続いたので、この日曜日は気分転換に近所の公園で午後のひと時を過ごしました。

そういうちょっとした隙間の時間に、自分の手をケアしてタッチの質の確認をしたりします。

講習などで違う方のケアを受けると本当にその方の個性のようなものがはっきりと感じられて、不思議なものだなと思います。とても暖かくて包容力のある手、繊細で優しい手、真面目で一生懸命な手、ちょっと不器用でも誠実な手、自信に溢れた力強い手。きっとケアする人の数だけ、素敵な手があるのでしょう。

たいして難しい技は使っていないように見えますし、実際手順はシンプルな手技ではあるのですが、それだけに、その瞬間の自分がそこにくっきりと表れてしまうので、まず自分自身がゆったりと落ち着いて、相手に自分自身を開いていなければなりません。

何故、シンプルで、継続的なのかということをよく考えたのですが(そういう性分なので!?)、その答えはコンフォートタッチのテキストの中にありました。

ひとつは、主としてそのケアを受けると想定される方(痛みや喪失感を伴う病気や認知症の方)の恐怖心の多くは、将来の不透明感や未知への恐怖心から起こるので、次に何をされるかということが容易に予測できることによって、安心し、リラックスができるということでした。

そういえば、短期間ですが有料老人ホームに関わるお仕事をさせて戴いていた際、認知症の利用者さまがいらっしゃるフロアにあるTVでは、比較的単調でゆっくりとしたナレーションが入るような番組や、国会中継のような番組に集中していらっしゃる姿が印象に残りましたが、もしかしたら、それも同じことなのかもしれません。

もうひとつは、施術する側が全身全霊をこめて相手と接し、心地よさを贈り、癒しを齎すことに集中できることです。(もちろん、インテークで確認した既往症や健康状態などの情報をふまえ、ケア中の様子の変化や安全にも注意は払いますが。)

私たちの手は、治療する手ではありません。多分、寄り添う手なのではないかと思います。だからこそ、自分の手がどんな寄り添い方をしているのか、時折、そうして確認することが大事なことなのではないかと感じています。

タクティールケアのフォローアップ研修は、大きな経済的負担も無く、都合に合わせて受けることができ、資格取得後も同じように受けることができます。ピアノの調律をするように、手技の確認ができるということももちろんですが、それ以上に、ケアを受ける立場になって感じるということが、むしろ資格取得後、ケアが日常的になればなるほど大切だと私は考えているので、そのシステムは素晴らしいと思います。

それにしても、空を眺め、風を感じ、木漏れ日の戯れる中でセルフといえどもケアの感覚を味わっていると、こんな風に、自然をたっぷりと感じられるような環境でケアを楽しんでいただけるような場や機会もあったらいいのになと思います。